令和2年11月12日 住まいのアイデア

お部屋作りの工夫 その3

リフォームや建替えの時、あそこをどうしようか、ここはああしようかと、考えている時が一番楽しいですよね。そして思い通りに出来上がった住まいへ の愛着は格別なものだと思います。

魅力ある庭造り

家造りを考えるとき、間取りや設備機器などにまず関心が高まり、外構・ガーデン計画については後回しになりがちです。けれども『家庭』という言葉が「家(建物)」と「庭」で成り立っているように、両方を同時に考えることでより敷地の条件を活かした快適な暮らしを実現するアイディアが生まれます。

どういう形の建物をどういう位置に配置するとその敷地の条件を最大限に活かすことができるのか、部屋をより広く見せたり、庭の眺めを楽しむためにはどうすればよいのかなど、建物の構造や間取り、インテリアと同時に総合的に考えましょう。

建物の配置計画を考える

建物の配置計画を考える場合、動作の流れをひとつひとつイメージしながら、その場所で何をしたいのかという目的や活用度合いを考えます。「導く」「侵入を防ぐ」「見る」「見せる」「くつろぐ」「作業をする」「風を通す」「光が入る」など、想定される行動や現象を当てはめて考えていきます。

建物の配置計画を考える

日当りが良いよう建物はできるだけ北側に寄せて建て、南側の庭を広く取るように考えるのが一般的ですが、南側に高い建物が建っていたり、充分な引きが取れない敷地形状の場合などは、必ずしも南側の主庭を広く取ることがお勧めではありません。細切れの庭スペースを部屋の用途に合わせてつくる方が効果的な場合もあります

外へのつながり=空間の広がり

部屋から庭の眺めが目に入ると部屋の広がりを感じるため、リビングやダイニングなどみんなが集まる部屋の窓の外にはできるだけ広い庭を取りたいと思 います。けれども部屋を実際のサイズ以上に広く感じられるようにするために、必ずしも「部屋の外に広い庭がある」ことが必要なわけではありません。外への つながりを生み出すアイディアをご紹介しましょう。

【例:キッチン・ダイニングに続くウッドデッキ】

キッチン・ダイニングに続くウッドデッキ

キッチンやダイニングの外にウッドデッキを設けます。部屋の内側と外側の床の高さをできるだけ同じ高さに揃えるのがミソです。外へ空間が広がり、部屋がひとつ増えたように感じます。自然を感じることができる第二のダイニング空間の誕生です。

【例:バスコート(バスルーム外の庭)】

バスコート(バスルーム外の庭)

バスルームにデッキをつなげるとバスコートだけよりも、さらに庭の広がりを感じます。デッキの高さを浴槽の高さに合わせると、バスルーム全体が広がったよ うな印象を与え、デッキの上においた鉢植えの花や木、そして庭に生える木々へと順々に視線が奥に伸びていきます。お風呂の中から庭の眺めを楽しみます。庭に照明を設置して木々をライトアップさせ、夜でも庭の様子が見えるようにするとまるで露天風呂のよう。外の景色を眺めながら入浴する開放感はたまりません。ゆっくりお湯につかって疲れをとりましょう。

【例:中庭(パティオ)】

中庭(パティオ)

敷地があまり広くない場合、周囲が建て込んでいる場合などは、中庭(パティオ)を計画すると、光を取り入れ、風の流れを生み出す空間をつくることができます。中庭に面して大きな開口部を設けると、室内にいながらにして外の気持ちよさを感じることができます。また、ダイニングとリビングが中庭を挟んで見通せるので、つながったひとつの空間のような印象を与えます。